酩酊 五月雨 きみ 魚

「自称異常」な女と「自称正常」な女。

「似ていると似ていないの違い、理想と現実の違い、本当と嘘の違い。」

f:id:omoware:20150729134732j:plain
彼女とあたしは似ている。
彼女とあたしは似ていない。

誰かとあたしは似ている。
誰かとあたしは似ていない。

好きな人とあたしは似ている。
好きな人とあたしは似ていない。

誰とも、同じで、誰とも、違う。

「自分とは違うものに惹かれる」
「自分と似ている人を好む」

何が本当で、何が嘘か。

きみとは全く似ていない。
似ている要素も
あたしがきみをずっと忘れないことに関する明確な理由すら、あたしには未だ見当たらない。


理想と現実は、真反対の定義だとされる。

しかし、現実が理想を越えてしまうとき、ひとは意外にも冷静であり、現実に適応するよう仕組まれている此のプログラムは、実に素晴らしく今後何百年経っても開発するには到底及ばないものだと思っている。

また、其れは非常に冷酷でもある。

何が本当で、何が嘘か。

例えば「ぼくはビールが一番すきだ」と豪語され続けたとする。そしてビールしか飲まない姿をずっと見てきたとする。
其れは、あたしの中で、「本当」になる。

実は嫌いなのかもしれない。
なら其れは、「嘘」であることに成る。
何が「本当」で、何が「嘘」かなんて、言った人間と、受け取る人間で、その「真実」は異なる。

この場合、「本当」は「嫌い」なのだから、
「真実」は「嫌い」だというのかもしれないが
あたしはそんなことは知らない。
知らないならあたしの中での「真実」は「好き」なんだ。

開けないと分からない、シュレディンガーの猫

開けない正義もあるだろう。
開けても開けなくても、中身は一緒だと理論を唱えられても知ったことではない。

とにかく、あたしは、何もかも、正しい「真実」を知りたい。
だからこそこんな、アロンアルフアの様な人間になってしまった。

蓋を取って身を出したら離れなくなる。
離そうとする人間に痛みを加える。
接着した期間が長ければ長い程
跡に残る傷も大きくなる。

そう、只の、粘着。

きみへの想いもきっと、只の。
只の。其れだけの。一方的な、執着だ。

其の瞬間接着剤の蓋を切って
安易に中身を吐き出し塗りたくってしまった事は
人生で最大の救いであり
人生で最大の誤算であった。

そして、殘る傷痕は、おおきすぎて醜すぎて酷すぎて忘れようにも忘れられないよ。

あたしの、人生の半分を、支配した、
否、し続けている、きみ。


余談にはなるが、
もっと言えば全て「余談」ではあるが、
其れはさて置き。
「おまえが 其れを 語るには早すぎる」
と、誰かが言う。

たかがあたしより、10年ほど長く生きているだけの、生きてきただけの人間に言われるのは、余計に、どうしようもなく、腹が立つ。
勿論あたしはたった23年間しか生きていない。
今やっと、「高校生」との違いが身に染みて解る様になった程度の人間だ。

「なにも解ってないのは、そう簡単に口走ってしまう、貴方ではないでしょうか。」

之以上、今迄以上、
貴方たちの言う
「人生の厳しさ」なんてものを知ったら、
きっと たぶん いや 間違いなく
あたしは死ぬだろう。

其れが、之以上、今迄以上だったらの話。

世界なんてものは、どれだけ広かろうが、何年経とうが、ひとがひとである限り、知れてるもんだ。自分の眼で、自分の耳や鼻でしか、感じることができないのが「世界」でしか無いのだから。


閑話休題

あたしは、「粘着性の非常に強い生き物」である。
泥沼に嵌って必死にもがく。抗う。
自ら入ったこの沼に、殺されかける。
でも何時ものこと。
其れがあたしの「正常」であり「通常運転」。

なのにつらい。
なんて馬鹿馬鹿しいんだ、とも思い続けている。
其れでも唯一、解り切ってしまったことは
その沼の中でしかあたしは生きていけないということだ。
辛くて苦しいだけの筈のその沼の温度でしか生息できない生き物に成ってしまっているということだ。
其処に居れば、其処に居たから、
其処に逃げて、其処で救われたから。

其の沼への、そんなきみへの感情を
「恋愛感情」だなんて易い言葉で
片付けられる程簡単なものではない。
あたしには無いものしか持っていないきみに、
全くもって正反対で
只々眩しすぎて眼が眩んでしまうきみに
心底、こうふくしている。

あたしの中の執着、
「独占欲」「支配欲」「肯定欲」
何れもあまりにもしっくりこない言葉たち。

この感情を何と呼ぼう。


「堕落願望」



_

『わたしと彼女ときみ(複数系)と。』

@数年会わなかった彼女とわたしは、丸で昨日も会ったかのような変わらないノリでこのブログを始めることにした。


気にしてなかった訳でも、忘れていた訳でも無い。只わたしと彼女は「 切れない 」と言い切れる程に、彼女がわたしの日常から突然消えるのは当たり前のことだったのだ。


彼女は発作的に総てをリセットする癖がある。それをわたしは何時も理解が出来なかった。

わたしは吐き出したもの総てを保存しておく癖がある。それはきっと、わたしは自分が造る せかい が、 何よりも好きだから、なんて自己愛。


それなら彼女が総てをリセットする理由は、彼女が彼女自身が造る せかい が、好きじゃ無いから?に繋がっているのかは、わたしにも判らない。



@わたしは彼女が好きだ。
色が白くて小動物みたいで泣いても笑っても可愛くて涙ぼくろも可愛いし、頭もいいし冗談も話せる。わたしが男だったら騙されてでも貢いででもいい位に、彼女はとても魅力的である。きっと赤い平行線が似合うのも、煙草の押し付けた痕が似合うのも、きっとそんな彼女の、あの腕だと何時も思っていた

、それでもわたしが女としての嫉妬に駆られなかったのは、呑気に『好き好き』言い続けられたのは、
わたしは彼女が「ちゃんと」「苦しい」ことを、何年も視てきたから、かもしれない。


@「 わたし達 」は、似ていない。
わたしは『異常』で在ることを、彼女は「正常」で在ることを望んでいる。彼女が泣ける歌にわたしは泣けないし、わたしが安心する声に彼女は安心しない。それなら、何故。


@結論をいうと、わたしは彼女が自分で壊してきた彼女の造る せかい が好きだった。その破片を拾い集める手助けをしたくとも、わたしは彼女が聴き続けた音楽を、そのメロディを、全く知らないのだ。だからまた、造っていく。今度こそは消させないように。だって彼女の現在に、わたしだって存在してるんだ、という、これもまた自己愛。


@このブログの意味は何?只のチラシの裏。交換日記?ひとりごと。デスノート?只、きっと彼女が言うように、30年後位に読み返して赤面して死にたくなりたいんです。「それでも」「生きてきた証」。あ、これはわたしの好きな人間の受け要り。


@このブログには約束事がある。それは固有名詞を出さないと言うこと。総てを「きみ」と呼ぶことは、誰でも容易く感情移入が出来る、なんて文学的女子ドヤぁしてますけど、


誰かの被害妄想を、誰かの自意識過剰を加速化させるのもさいこーに面白いじゃん、なんて糞みたいな本音、彼女は笑ってくれるのかな。



わたしは「きみ」を愛してる
わたしは「きみ」が大嫌い
わたしは「きみ」を嘲笑ってる
わたしは「きみ」が何よりも大切
わたしは「きみ」を守りたい

ねえ 、 「きみ」は何れに自己を投影する?




@成美

「元気にしていますか」「久しぶり」「初めまして」

f:id:omoware:20150728135848j:plain「過去」、
あたし達はこうして毎日のように
クソみたいな言葉の魂たちを
全力で投げ、誰かにぶつけ、
痛みと少しの混乱を与えていた。

彼女との出会いは一通のメールだった。
其れが何年前かはもはや覚えてもいない。


彼女の存在は知っていた、
ただ、其のメールを送った主が
当時、信仰され、崇拝され、奉られていた
そんな存在には到底思えなかった。

彼女はあたしにとって、
只の「信者」だった。

あのとき返信をしていなければ
彼女は今もあたしのことを
覚えていたのだろうか。

関わる ということは
人間の記憶において非常に重要なことなのだ。
きっと忘れていたに違いない。


前置きが長くなってしまった。


「過去」、
あたし自身は自己を上手く制御することが出来なかった。
生きていることが
今よりもっと、きっと未来よりずっと
苦痛 でしかなかった。
ひとは其れを 思春期 と呼ぶ。


ブログという儚い媒体
たった其れだけで繋がっている誰かに向けて

いや、本当は、きみに、


ああ 何で いま 思い出したんだろう
大切な過去たちの破片を
ずっと消した理由が解らなかった
ずっと探し続けていた
でも漸く解った
皮肉にも、こうしてまた新たな黒歴史を作り始めている真っ只中に。


「きみに 見られたくなかった」
「きみに 知られたくなかった」
「あたしは あたしでいることを 拒絶した」

其れがその時の答えで、そしていま
あたしは懲りもせずもう一度
新しいあたしを形成しようとしている

そう、彼女の協力を得て。
あたしの存在を証明してくれるために。
自ら消させないために。

「もっと、自分の言葉を、大切にしなきゃだめだよ。」
と、まるで「教祖」のように。


さあ、誰が、神様か。

_