酩酊 五月雨 きみ 魚

「自称異常」な女と「自称正常」な女。

「元気にしていますか」「久しぶり」「初めまして」

f:id:omoware:20150728135848j:plain「過去」、
あたし達はこうして毎日のように
クソみたいな言葉の魂たちを
全力で投げ、誰かにぶつけ、
痛みと少しの混乱を与えていた。

彼女との出会いは一通のメールだった。
其れが何年前かはもはや覚えてもいない。


彼女の存在は知っていた、
ただ、其のメールを送った主が
当時、信仰され、崇拝され、奉られていた
そんな存在には到底思えなかった。

彼女はあたしにとって、
只の「信者」だった。

あのとき返信をしていなければ
彼女は今もあたしのことを
覚えていたのだろうか。

関わる ということは
人間の記憶において非常に重要なことなのだ。
きっと忘れていたに違いない。


前置きが長くなってしまった。


「過去」、
あたし自身は自己を上手く制御することが出来なかった。
生きていることが
今よりもっと、きっと未来よりずっと
苦痛 でしかなかった。
ひとは其れを 思春期 と呼ぶ。


ブログという儚い媒体
たった其れだけで繋がっている誰かに向けて

いや、本当は、きみに、


ああ 何で いま 思い出したんだろう
大切な過去たちの破片を
ずっと消した理由が解らなかった
ずっと探し続けていた
でも漸く解った
皮肉にも、こうしてまた新たな黒歴史を作り始めている真っ只中に。


「きみに 見られたくなかった」
「きみに 知られたくなかった」
「あたしは あたしでいることを 拒絶した」

其れがその時の答えで、そしていま
あたしは懲りもせずもう一度
新しいあたしを形成しようとしている

そう、彼女の協力を得て。
あたしの存在を証明してくれるために。
自ら消させないために。

「もっと、自分の言葉を、大切にしなきゃだめだよ。」
と、まるで「教祖」のように。


さあ、誰が、神様か。

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