「咏」
目の前の事象に
脳は追いつかなくて
何度も自分を責めては傷つけた
大好きで大嫌いなわたしは
何時も如何しても
思い通りに動かない
揺れ動く体温に
左右され続けて
何度も自分を愛しては嫌いになった
大嫌いで大好きなわたしが
存在すらも曖昧なわたしが
誰かを大切に
大切にすることなんて
誰が出来ると言うのだろう
それでもわたしが
すきだから
わたしがあなたを
求めるから
たったそれだけの
自己満足な愛で
愛で
許してほしい
立ち尽くすことしか
出来なかった日もあった
言葉を発することさえ
出来ない日もあった
それでもわたしは
それでもあなたを
それでも、それでも
愛してるから
自己満足な愛で
愛で
許してほしい
歪んだわたしの
愛を
許してほしい
精一杯のこの愛が
愛が
届いてほしい
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