「なくなってしまう。だから。」
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「咏」
『ちょこれいとけーきと彼女』
@、
待ち合わせに指定されたセブンイレブンの中に入るとすぐに深緑のコートが目に入った。
他愛ない話をしながら彼女の隠れ家のようなカフェに誘導され、ちょこれいとけーきとアイスティーと煙草と、彼女。さて、議論を繰り出そう。
わたしは、未だによく判らないのだ
だから知りたいのか、だから問いたいのか
彼女に『何か』を聞いたところで
それがわたしの『答え』になるはずも無い。
自我が強すぎるわたしは、それを
判った上で、じゃあ、何故それが
彼女なんだ。どうして、どうして。
、何時だって卑屈なわたしは
きっと何時だっていじけている。
わたしにとっては『芸術』である彼女は
勿論わたしに無いものを沢山持ってるし
わたしひとり居なくても別に彼女は
きっと困んないし。
どうせどうせどうせ別にいいもん
だってわたし何も無いし。
なんて卑屈になるわたしは
朝方の彼女からのえすおーえすの
ラインに安心して眠ったりする。
何も無いわたしには
彼女の「死にたい」が有る。
なんて気味のわるい、なんて悪趣味な
なんて、それは、何故。なんで、。
@訳も判らないような関係ですきっと。
友達です、と紹介するしか出来ないし
そうなんだし、そうなんだけど。
なんか違うんです。
なんかそれで収めてはいけないような
収められないような
収められる気がしない関係です。
これを あい だと 言うならば
彼女の「死にたい」をわたしは
宝物にするよ。
@ちょこれいとけーきとアイスティーと煙草と、彼女。
欲するとまた欲しくなる
どれもがわたしにとって中毒性に富んでいる。
危険、
、だから、あい しています。
@成美
「うたを うたいたい。」
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「---自殺未遂。」
『能天気で下等なお前たちに問う』
@睡眠薬三種類、安定剤一種類、投下。
@大好きな女の子に「殺して欲しい」と
言われたら貴方たちならどうしますか
「嫌だよ!生きて!」なんて
糞みたいな綺麗事をつらつらと並べ、
それを若気の至りとして
「思い出」の一部にしますか。
@『わたしはわたしが可愛いから無理だわ』
さいこーに糞みたいな自己愛で
わたしは彼女の提案を呑まなかった。
それでいい
それがいい。
結局誰かの「ため」なんて
綺麗事でしかない
自分だけが可愛くて自分だけを守りたい
わたしと彼女は判っている
だからわたしは
彼女が「どう」わたしを
傷付けるような言葉を発しても
わたしにとっては
そんなものどうでもよすぎるんだ。
@『好きだよ』『彼女を好きな
わたしのためにまだ死なないで』
『遊ぶ約束してるし』『わたしつまんないじゃん』
どうしてこうも、
わたしは自分勝手で
わたしは自己愛が強い
、そしてそれを彼女自身が
判ってくれてるから
わたしはきっと、彼女が好きなんだろう。
@まあ人間なんて
自分しか可愛くないじゃない。
くだらない嘘八百
誰かの「ため」に何かをするなんて
時間の人生の無駄遣い。
だからこそ
言えるんだろう
判られてるからこそ
言えるんだろう
そこまで曝けだせる関係に
今更、道徳じみた名台詞なんて
要らないじゃない。時間の無駄。
@好きだよ、
ちゃんと味方でいるからね。
わたしは彼女を殺せない。
だってわたしには
まだ殺ることがあるから。
@これ 、何か の宗教 の決まりなんだけど
入 信した信者たちは
決して「切れてはいけないの」。
「死ぬまで見届ける」んだって、互いを。
@ねえ、彼女。
これはとても、わたしたちに
似ている、
みんな寂しいんだ皆皆皆、
寂しいんだ
だから手を取るよ、大丈夫
味方だよ、
それだけ。
好きだよ、殺せないけど
殺さないけど
それはやっぱり
彼女が『好き』だからです。
@「自己愛」だと笑ってくれ
間違いは無いから。
すきだよ、大丈夫だよ、
わたしはわたしが好きだから
わたしが好きな彼女を
わたしは好きです、わたしのためだけに。
@これ、糞みたいな綺麗事より
とっ
ても綺麗な自己愛のあい
だから安心すればいい
眠れ、
わたしもねるから、『大好き』、
@成美